■"宵闇の国" - Alice Game
決して夜の明けない、闇の世界。
ここでの経験は、目が覚めた頃には全て忘れてしまう。
しかし、闘いの経験は、身体に染みついていくだろう。
表舞台に影響しない、PvPボードです。
練習や、勢力の都合では難しいバトルにご利用ください。
ルシル :
あっ昨日の!(どこからかパタパタとやってくる)
ツムギ :
まあ、悪いとは言ってない。
お前のことだ。どうせ、今宵も遊び相手を捜していたのだろう?
ルシル :
そうだけど、もしかして遊びに来たの!?(パァ)
ツムギ :
……どうにも、ツムギの……私の精神は、この場に惹かれてしまうようでな。
ルシル :
そうなんだ。じゃあルシル先に入ってるね!(スキップをしながら中へと)
ツムギ :
さて、——油断ならん相手だとは、知った。
尤も、容易く膝をつくつもりもない。
ツムギ :
……来い。持ち得る全てをぶつけて見せろ。
戦闘開始
ツムギ :
……惜しいな。だが、私は一歩先を往き続けるよ。
ツムギ :
お前の退屈を少しは紛らせることが出来たか?
ツムギ :
ああ……禄でもない悪夢に眠りを妨げられるよりは、マシだったかな。
ツムギ :
疲れている時は、みがちなものだ。
……見方によれば、此処も悪夢の内なのかもしれないが。ルシル、お前のような奴が居るから、そうでもないようだ。
ルシル :
そう?よかったー…。こわい夢をみるとぎゅっってなっちゃうもんね
ルシル :
ルシルもね。たまに見るんだ。パパとママとはなればなれになっちゃう夢…
ツムギ :
親元を離れるというのは、やはり心苦しいか?
ルシル :
すきな人ともう会えなくなるのはだれだって悲しいよ
ツムギ :
……やがて夜が明ければ、私は再び此処から消えることとなる。
紬斬として生き、使命を果たさねばならないからな。
ツムギ :
……此処でお前と戯れを過ごしている内は、かつての自分に戻ったかのような気がする。
父母と共に命を落とした、落とすべきだったはずの、私に。
ツムギ :
ああ。もうとうの昔にな。まだ私が、お前とそう背丈の変わらない頃の話だ。
ルシル :
そうなんだ…つらかったね……(涙声交じり)
ツムギ :
……どうだったかな。悲しむよりも、怒りが込み上げていた覚えがあるよ。
ツムギ :
ああ、……絶望に屈することは容易かっただろうな。だが、足掻いたお陰で、私は新たな生を受けた。
ルシル。どうしようもない理不尽を押し付けられた時、お前は足掻くことが出来るか?
ルシル :
そうだね。大切なものはなくしたくないもん
ツムギ :
……強い心を抱くことが叶ったな、ルシル。
ルシル、変なことを聞いても?
ツムギ :
私とのひと時は、お前のそれに相応しいか?
ルシル :
?お姉さんはルシルの友だちでしょ?なんで?
ツムギ :
……杞憂だったか。
……ならば、お姉さん呼ばわりはよせ。
ツムギ :
……○○○。大事なものと共に生きることが叶わなかった少女の名だ。
お前が護ってみせろよ、ルシル。
ツムギ :
……微睡みから覚めるのも近い。ではな。
ツムギ :
(静かに微笑むと、地を蹴り、闇夜へと飛び立った)